高松にクレーン工場計画(株式会社タダノ)
タダノは14日、建設用大型クレーンの新工場開設に向け、候補地を開発中の香川県に要望書を出した。県が高松市で埋め立てを進める「高松港香西西地区」に関し、工業用地の面積を広げ、完成の1年前倒しを求めた。同社は主力の志度工場(香川県さぬき市)と同規模の工場を2018年にも稼働し、海外を中心に好調な建設用クレーンの増産を目指す。
新工場は第一期工事で延べ床面積約3万平方メートルを計画する。約100億を投じて18年秋の稼働を目指す。当初の月産能力は約80台を見込み、生産能力は現在の1.4倍となる。
クレーン全体のほか、腕の部分に使う油圧シリンダーも生産し、シリンダーは同社のドイツ工場にも出荷する。稼働後も数年をかけて拡張を計画し、最終的な投資総額は約200億円になる見通し。月産能力も志度工場と同規模の200台を目指す。
タダノは事業が国内外とも好調で、16年3月期の連結純利益は過去最高の200億円を見込む。国内需要は東京五輪後に減退するとみて、海外売上比率を現在の60%程度から80%まで高める。 (9/15 日経新聞四国ページより)